パラフェンシング(車いすフェンシング)
入門ガイド
車いすに乗ったまま、上半身だけで繰り広げられる超高速の剣の攻防——それがパラフェンシング(車いすフェンシング)です。1960年の第1回ローマパラリンピックから続く歴史ある競技で、ロサンゼルス2028パラリンピックでも実施されます。この記事では、競技のルール・種目・日本の大会情報をまとめて紹介します。
パラフェンシング(車いすフェンシング)は、「ピスト」の代わりに「フレーム」と呼ばれる装置に車いすを固定し、上半身のみを使って戦うフェンシングです。下半身を使った前後の動き(フットワーク)がない代わりに、上半身のスピード・かけ引き・リーチの攻防が一層際立ちます。
使用する剣や防具、得点のルールは一般のフェンシングとほぼ同じ。対戦する2人の車いすは固定されますが、選手の腕の長さに応じて2人の間の距離が調整され、公平に戦えるようになっています。一般のフェンサーが見ても「同じ競技だ」とすぐ分かる、スピード感あふれる対戦が魅力です。
一般のフェンシングと同じく、使う剣とルールによって3種目に分かれます。
フルーレ
胴体(トルソー)への突きが有効。攻撃の優先権ルールがある。
エペ
上半身全体が有効面。優先権がなく、先に突いた方が得点。
サーブル
上半身を「突く・斬る」で攻防。スピーディーな展開が特徴。
障がいの程度によって、主に2つのカテゴリーに分かれて競技します。公平な勝負のための仕組みです。
※ロサンゼルス2028パラリンピックでは、男女のフルーレ・エペ・サーブル個人(カテゴリーA・B)に加え、団体種目も実施される予定です。
日本では一般社団法人 日本パラフェンシング協会(JPFA)が競技の普及・選手育成を担っています。国内では次のような大会・イベントが開催されています。
最新の大会日程・結果は、日本パラフェンシング協会の公式サイトでご確認いただけます。
パラフェンシングは、車いすが固定されているぶん剣の攻防に集中して観られるのが魅力です。一瞬の駆け引き、伸びのあるロングアタック、カウンターの応酬——上半身の技術がダイレクトに勝敗を分けます。
ランプ(得点ランプ)の点灯やビデオ判定など、観戦のポイントは一般のフェンシングと共通。初めての方でも、点が入る瞬間の歓声と選手の集中力に引き込まれるはずです。広島をはじめ各地で大会や体験会が開かれているので、機会があればぜひ会場で体感してみてください。

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